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宇宙人に会うには

上巻 p.3 本編
著者:74k H.

はじめに

初めまして、74k H.と申します。皆さんも一度は(ハリウッドのあの超名作のように)宇宙人にあってみたい考えたことがないですか。ちなみに、僕はないです。それでも、一度くらいは宇宙人はいるのかなぁ〜みたいなことは考えたことはあるでしょう。ちなみに、僕は…。

余計な話はここぐらいまでにして本題に入りましょう。皆さんは一度は、確率的に宇宙人はいるとか聞いたことがあるのではないでしょうか。でも、まだ確認されていないのになぜいると思われているのか気になりますよね。では、そのことが気になるあなたのために、できるだけわかりやすく宇宙人について解説していきます。

宇宙人とは

そもそも、宇宙人とは何でしょうか?ちょっと考えてみてください。はい、地球に住んでいない生物と考えた人、正解です。厳密にいうと、地球以外の他の天体に存在する、知能を持った生命体です。

英語では「エイリアン(alien)」 中国語では「外星人」と書かれます。

歴史

宇宙人は何年前から考えられてたのでしょうか。まぁせいぜい数千年前からぐらいですね。それぐらいの頃から、宇宙人はいると考えられていました。では、わかりやすく解説していきます。

(1) 古代編

ここで、いきなり真面目に古文の授業を受けていた人に問題です。

Q:古文の授業で一度は絶対に聞いたことのある宇宙人が出てくる物語は何でしょうか?

…はい、違います。正解は、竹取物語です。

「え、いつ出てきたっけ?」と思った方もいるでしょう。よく思い出してください、そもそもかぐや姫って何者ですか?最後、かぐや姫をお迎えに来たのは誰ですか?

えっ、あれはただ月に住んでいるだけで普通の人だと思っている人に告げます、それを宇宙人というのですよ!

この竹取物語は10世紀ごろの物語ですが、ヨーロッパでは2世紀にルキアノスとかいう人が『本当の話』という本で、中国では干宝の『捜神記』で宇宙人が登場します。また、アラビアの『千夜一夜物語』でも出てきます。多分いないけどこれらの本が気になった方は、これらの本を読んでみてください‼

(2) 近世編

この頃になると、科学が発展し太陽系への理解が深まりました。それにより、現代に似た宇宙人像が少しずつできてきました。そして、17世紀には地球外生命の可能性が常識となっていました。この時代の宇宙人は、創造主の創作物の一つとされていました。

(3) 現代編

SF小説や映画が発達してきました。皆さん、宇宙人の有名な豆知識ですが宇宙人といったら何を思い浮かべますか。火星人?タコ型?UFO?攻撃してくる?勝手に宇宙人を決めつけないでやってください。それは全部H・G・ウェルズが書いた『宇宙戦争』に書かれている宇宙人の特徴です。この『宇宙戦争』と言う本を全米のラジオで朗読したところ事実とまちがえられたそうです。(ちなみに、タコは宇宙では何かにくっつくことはできないそうです!)

ここら辺の宇宙人からめっちゃ攻撃的になってきます。すごい技術を持っているものから、寄生するもの、見えないもの、流動体型のもの、化けるものなどここら辺から宇宙人=怖いものというイメージになり始めてきます。しかし、スティーブンスピルグバーグの「E.T.」やジョージルーカスの「スター・ウォーズ」のような友好的な宇宙人も出てきており同時に宇宙人に対する夢などが出てきました.

宇宙人がいる確率

(1) ドレイクの式

ここからが、僕の最も書きたかったことです。かの有名な映画「スターウォーズ」には数千種の宇宙人が出てきますが、実際にはどのくらいいるのでしょうか。それは、誰にもわかりません。まぁよくいう、神のみぞ知るの代表例ですね。

しかし、今のところある程度は正しいとされている宇宙人のいる確率を求める式が存在します。

それがこちらです。その名も…ドレイクの式

ドレイクの式

NN:銀河系内での文明が存在する惑星の数

N=RfpneflfifcLN = R \cdot f_p \cdot n_e \cdot f_l \cdot f_i \cdot f_c \cdot L

RR:銀河系で1年間に誕生する星の数
fpf_p:誕生した恒星が惑星を持つ確率
nen_e:恒星系の中で地球のような環境の惑星の数
flf_l:惑星の中で生命が発生する確率
fif_i:発生した生命が知性を持つ確率
fcf_c:知的生命が高度な技術文明を持つ確率
LL:その文明の寿命

はい、式の意味がなんかわかるようでわからないですよね。まぁ要するに地球のような環境にだけ生命が出てこれると仮定して書かれた式で、どうしたら人間を作り出せるかを考えた者です。あと、生命がいる確率というよりも、その生命とコンタクトを取れる確率を求めているんですよね。でも、この式は、本当の本当に大雑把なのでもっと詳しく計算しないといけません。今のところ考えられている数値で計算していきましょう。

説明
R=10R=10〔個/年〕(年平均10個の恒星が誕生する)
Fp=0.5F_p=0.5(恒星のうち半数が惑星を持つ)
Ne=2N_e=2(惑星を持つ恒星は、生命誕生可能な惑星を2つ持つ)
Fl=1F_l =1(生命誕生可能な惑星では100%生命が誕生する)
Fi=0.01F_i=0.01(生命が誕生した惑星の1%で知的文明が獲得される)
Fe=0.01F_e=0.01(知的文明を有する惑星の1%が通信可能となる)
L10,000L=10,000〔年〕(通信可能な文明は1万年存続する)

計算結果は10です。つまり、銀河(星の集まり)には10個の通信可能な文明がいるということになります。また、1000個近くの知的文明があるかもしれないということです。まぁ、皆様のように賢い方はわかるかもしれませんが、銀河には最低でも1000億個以上最近では1兆個以上の惑星があるという研究結果が出ています。その中の1000個ですからまぁ探し出すのは難しいというか、無理というかまぁやばいですね。

しかし、この計算ではFlF_lFiF_iFeF_eが大きすぎるのではないかとされます。つまりもっと小さくなる可能性があるということです(すでに、確率は低いのに!?)。つまり、どんどんこの銀河系の中に地球外生命体がいる確率は下がっていきます。

ただし、これは天の川銀河内の話です。そう、銀河というものはたくさんあります。その数驚異の2兆個、だから他の銀河も私たちと同じような環境であれば2000兆個近い文明がある確率があるということになります。めちゃくちゃあるような気がしますよね!まぁ、1番近いアンドロメダ銀河まですら250万光年なんだけど…

(2) フレッドホイルによる予想

ドレイクの式で私は宇宙人は意外にいるのではということを書きましたが、その逆の意見を書きましょう。先ほどのドレイクの式では地球のような惑星で生命が発生する確率を1とさせてもらいました。しかし、生命に必要なタンパク質(地球の生き物にとってはマジで大切なもの)が形成される確率は10の40000乗分の1(小学生の子はどういうことか中学生になったら習えるよ!)

これを簡単に例えると廃材置き場を竜巻が通りすぎた後にボーイング787ができる確率、または25mプールに投げ込んだ腕時計の部品が水流で元通りの腕時計になる確率です。これでもわからないなら、壊れた家が突風によって全く同じになる確率とでも思えばいいです。そしてな、な、な、なんとこれは生命に必要なタンパク質がある前提で話をしていますがそもそもそのタンパク質がある確率もそもそも低かったような…

ここからは僕個人の意見ですが、皆さん宇宙人がいる確率は10の40000乗分の1以下の確率と聞いてどう思いましたか、どうせ何があっても絶対無理だと思いましたよね。でも安心してください。考えたらわかりますが、どれだけ当たらないくじやパチンコでもインチキがされてない限り打ち続けたらいつかは当たります。これと一緒で星の数もほぼ無限です、だから確率が0ではない限り宇宙人はいると考えられます。

(3) フェルミのパラドックス

後もう一つ宇宙人がいない証拠に使われるパラドックスがあるのですが、それが、フェルミのパラドックスです。これはドレイクの式が成り立つものとして、たくさん宇宙人はいるはずなのに会えないのはおかしいというものです。

ここで質問です。もし、自分たちの足元で蟻が喧嘩をしていたとします。気がつきますか?いや、気がづきませんよね。もしくは、自分たちの前で武器を持ったゾウがいたとしたら近づきますか?近づきませんよね。

だからこそ多分、地球には宇宙人が来ないのでしょう。

宇宙人を探すためにされていること

されている研究は大きく分けて三つある

(1) 電波観測

これは私たち一般人もできるもので、名前の通り電波を発信したり電波を受信しようとし続けるだけである。有名なものとしてSETIプロジェクト(Search for Extra Terrestrial Intelligent)という真面目なプロジェクトがある。名前だけでもめっちゃかっこいいですよね。そして、宇宙に電波を送るだけかそれなら全方位に電波を送りまくればいいと考えているそこのあなた、宇宙はとーても広いだからわずか0ちょびっとだけ電波がずれても目的地に送れなかったりするのでとても難しい。そして、単純に太陽系以外の星はめちゃくちゃ遠いいので送るのにそして送られるのに時間(1番ちかくの太陽系外惑星で往復10光年)がかかる。

(2) 実地調査

名前の通り、太陽系内の惑星に人工衛星を送って生命がいるかを確認する。地道だけど、確実な方法。JAXAやNASAなどの宇宙センターが最も好んで使うものですね。火星の水のような発見を待っているが生命がいる可能性は極めて低いとされてます。

(3) 生命兆候観測

太陽系外惑星の待機に酸素など生命がいないと出てこない独特なガスや光の反射を観測する方法。この手法により、NASAはジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で太陽系外惑星「K2-18b」の大気から、生命の存在を示唆する兆候(大気中からメタンと二酸化炭素)が検出されたらしい。しかも、「K2-18b」まではたったの124光年...あれ、意外と遠いな!

まぁ、もし、宇宙人がそこにいたら私たちの孫世代があってるかもしれませんね。

まとめ

特に、まとめることもないのですが僕が言いたいのは宇宙にはどうせ宇宙人はいるけど私たちが会うことができる確率は天文学的に低いということです。ここまで書いても、宇宙人はいないという人はまぁそのことを証明してみてください(しっかりと)。宇宙人がいる確率を0にできたら、または発見したら多分いや絶対歴史の教科書に乗れますよ!ということで、宇宙人を探しましょう。ということで、そろそろ終わりにしたいと思います。

では、ここまで読んでくれた方は本当にありがとうございました。

後、ぜひよければ私たちと共に天文部を盛り上げる部員を探しています、皆さんもぜひ天文部員になりましょう!

追加:おすすめの宇宙が舞台の映画

決して、決して字数稼ぎのためではありません。これは僕個人のおすすめを本気で紹介するだけで、決して宇宙人に関係ありません、悪しからず。

「スターウォーズ新たなる希望」(1977)

ジョージ・ルーカスが制作した今もなお最新の映画が出続けている、そしてシリーズ興行収入ランキング2位(1位はMCU)、単独興行収入2位エピソードⅣ(1位はアバター)の超名作映画。
物語は、遠い昔、はるかかなたの銀河系で…起こる銀河帝国(ダースベイダー陣営)と反乱同盟軍・レジスタンス(ルーク・スカイウォーカ陣営)の戦い。

「アルマゲドン」(1998)

マイケル・米によるSFディザスター映画。物語は地球に接近した小惑星を止めるためにロケットに乗る人たちの物語。作られたのが世紀末だと言うのがすぐわかる名作映画。

「アバター」(2009)

ジェームズ・キャメロンが制作した単独興行収入ランキング1位を取った大ヒット映画。貴重な鉱物資源の宝庫であるパンドラという星を巡った、人間と先住民族ナヴィの物語。

「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」(2021)

富野由悠季による小説を題材としたガンダムシリーズの物語。腐敗が進んだ地球連邦組織と反地球連邦政府組織マフティーの戦い
2025冬に第二部「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女」として映画になる

ここまでがおすすめ映画紹介でした、これで終わります。
それでは、またどこかで会いましょう!