The Scientific Seiko
私たちは、今年の春、大阪市立科学館を訪問した。主に展示物やプラネタリウムの鑑賞をした。
まず最初には、天文に関する展示を鑑賞した。太陽系の星の様々なデータが記されていたり、太陽や太陽系の惑星の大きさがそのままの比で展示されていて、太陽がいかに巨大かが視覚的に感じることができた。また、それぞれの天体の重力をリンゴの重さで体験できた。月は地球の6分の1の重力しかないため、リンゴはとても軽く感じたが、太陽の重力は地球の20倍以上にも上るため、まるでお米の袋を持ち上げているかのように感じるほど重く感じた。また、太陽光を模した電球と、少し離れた位置にある月を模した球体、そして球体の後ろにあるスクリーンによって、疑似的に月の満ち欠けを再現している展示が目に留まった。僕は中学受験のころ月の満ち欠けの仕組みを理解するのに手こずった覚えがあったが、このように視覚的にわかりやすいもので見てみるととても単純なことだと改めて感じた。また、カミオカンデに関する展示も鑑賞した。僕はカミオカンデについてはよくわからなく、機会があれば調べてみたいと思った。
次には別の階に移動し、天文以外の分野に関する展示を鑑賞した。まずは磁場や電気に関する展示を見た。1つは、自分たちがハンドルをいかに早く回すかで電球が放つ光の量が変わるという展示だった。また、ボールが様々なルートを通って複雑な動きをしながら何周もコースを回っていた展示もあり、とても目線をそそられ、見ていて面白い展示だった。そのほかには、元素表に記載されている118の元素が現実でどのように利用されているか、また実際の利用先の物も一部展示されていた。一部の元素はとても意外なところで利用されていたり、逆に身近なものが意外なものを利用して作られていたりと、とても興味深く、多くの学びを得られた展示だった。さらには、風や鏡を利用した展示もあった。特に鏡を利用した展示は、まるでマジックのようで仕組みが分からず驚くべきものが多かった。1つに、片方からは向こう側の景色が見えるが、反対側からは見えない不思議な板があった。友達同士で何度も仕組みを解明しようとしたが、結局わからなかった。また、謎の一枚の鏡のようなものをのぞくと、一見普通の窓に、カラフルな絵が見えるようになる展示もあった。カラフルな絵が移った窓をよく見てみると、うっすらと何かが見えており、光の反射や屈折がうまく利用されているのではないかと思った。
最後には、プラネタリウムを鑑賞した。まずは邦楽の確認から始まり太陽と月の動きがアニメーションによって再現されていた。次には、科学館を訪問した日の大阪の夜空を再現した映像が流れだした。毎日夜空を再現しているのかと思うとすごいと思った。その日に見える月の形や、太陽系の惑星やその位置、そして星座など、さまざまな夜空のデータを見ることができた。そして最後には大きく88星座すべてが一気に映し出された。そしてその中で、誕生月にそれぞれ指定されている12星座(黄道12星座)や、面白い作られ方や歴史を持つ星座のいくつかが紹介されていた。星座それぞれにとても面白く、深い歴史やエピソードがあると知って驚いた。
今まで書いたように、私たちは大阪市立科学館の様々な展示を鑑賞し、多くの学びを得ることができた。我々は天文部であり、天文に関する展示を中心に見たが、天文以外の展示にも興味深いことがたくさんあった。しかし展示の中でも、私たちには難しいことが多くあった。特にカミオカンデに関しては、僕にはとても難しい内容だった。そのようなことも含めて、さまざまな知識を得られてよかったと思う。