天文部スタンプ

The Scientific Seiko

戻る

これはフィクションです

下巻 p.5 活動報告編
著者:73k O.

これは一人の人間にとっては小さな一歩にすぎないが、人類にとっては大きな躍進である(That’s one small step for a man, one giant leap for mankind.)これはアームストロング船長が月に行った時の名言だ。私は今その月に来ている。2028年に開始されたアルテミス計画によって人類は月にゲートウェイが作られ月面での生活ができるようになった。今回は民間用の月旅行に申し込みここまでやってきた。準備期間は2週間。無重力状態にならすために練習した。月への道のりは3日間、滞在期間は1週間となっている。今回はそんな月への物語を書いていく。

月までの距離は38万キロこれを3日でいくにはマッハ40 秒速13.5kmものスピードが必要です。月に行くためにはまず地球の周りを一周します。我々にサービスしてくれているのか?そうではありません。実際にはこうする方が最も効率がいいからです。まず秒速7.9kmで地球を回り、月から見て地球の裏側に来た時にエンジンを点火し楕円軌道に変更することで月に向かって効率的に加速することができます。その後は3日間宇宙を漂い月に着きます。その後は月に降り立ちいろんなところ(荒野しかない)を見て地球に帰った。


夏休みの遠足は中止になったためフィクションで月旅行について書いてみました。実際にも民間でdear moonというスペースXの計画がありました。残念ながら母機であるスターシップの作成が難航し中止となってしまいましたが、開発は続けられており将来に期待できます。また、NASAが計画しているアルテミス計画という月面基地を作る計画も進められています。世界で初めて月に行った人物に1969年のアームストロング船長が挙げられますが、当時のコンピューターは電卓レベルのもので、アナログで月まで行ったそうです。当時でも行けたのに今の技術ではどうしていけないの?と疑問に思うかもしれません。しかしそれには明確な理由があります。まず一つ目に安全性の問題があります。当時は冷戦の最中、人命より実績を優先していました。当時初めて有人飛行をしたソ連から世界初を取り戻すためにこの計画が始まりました。二つ目に人間じゃなくてよくね、という考えです。生命維持機能をつけるととんでもなく高くなってしまいます。その反面、月面ロボットでは計器を乗っけてそのまま使えます。なのでわざわざ人が行かなくていいんです。そんなこんなで、アポロ計画後誰も月に人を送り込もうとはしませんでした。しかし最近になって宇宙に進出するための足掛かりとして再び有人が注目されました。これからの技術に期待したいです。